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【第8回】全てが手作り。だからやりがいと伸びシロが無限大!!~第1回GKJN Cup(シカゴ少年少女柔道大会)を盛大に開催!!~

日本よりコロナ明けが早かったシカゴで、4回/週の道場指導とシカゴ外での柔道教室(クリニック)を行う生活が少し落ち着いて来た2021年末、所属道場(Tohkon Judo Academy)オーナーのDoug氏から「Megumi、来年は3年振りにTohkon クラシックやるよ」との一言。

「ん? Tohkon クラシック? 何か展覧会かコンサート?」

「柔道と何か関係あり?」と逆にもう慣れてきた「???」のオンパレード。

 2021年の年越しをDoug家で過ごし、時間をかけて内容を聞きやっと全貌が分かりました!!

そうなんです「USでは地域毎に道場が柔道大会を主催するのが通常」なのです!!

  (いわゆる草柔道大会の大型版) 日本では企業や柔道連盟、自治体が主催する大会に道場から参加するケースが普通で、道場が大会を主催するのは非常に稀です。

  「で私たちは何をする?」と聞かれ、ツテも土地勘も経験も(もちろん予算も)ない

私に、「何ができる」かさえ言えないのが現実。

ただそこは、無鉄砲な攻めの姿勢だけは現役時代から培ってきた能力(!?)、つい思いつきでオウム返しに「子供たちだけの大会はどうかな?」と言うと、まずは何でも褒めるアメリカ人「It’s a good Idea!!」と、あっと言う間に第1回GKJN Cupの開催が決まってしまいました!!(キャ~!!)

 「大会を2日間に拡大、初日をTohkonクラシック(大人子供の個人戦)、 2日目をGKJN Cup(子供の団体戦とクリニック)にしよう!!」と「どうやってやるか?」は全く分からないまま、Positiveな事はどんどん決まっていき、2日間$6,000(約90万円)で場所まで予約してしまう始末!!

ここから日本でもやった事のない「イベントプロデュース業(ほとんど柔道と別世界のスキル!!)」と言う名の、異国での修行が始まりました~!!

第1回GKJN Cup(2022年6月)実現までの歩み

(1)場所選び(21年10~12月)

これがその会場(オヘア国際空港から5分)、こんな都会のど真ん中で柔道大会!?「本当にやれるの・・・?」 最初は不安しかない門出でした!!

 これぐらいは日本と同じか?と思いきや、広いアメリカ、場所はいくらでもあるのです。

 但し公的な施設でなく、民間が基本で値段がとにかく高い!!

このプロのソフトボールチームのホームグラウンドを$6,000(90万円)/2日で契約!!

「どうやってそのおカネと人を集めるの~!?」 が最大の疑問でした~!!

(2)構想(内容)(22年1~3月)

日本ではここを徹底的に詰めます。

でもUSはホントEasy Going、細かいところは決めず(決めても守れない事は決めない)、まず大まかな部分だけを決め、皆から色んなアイデアを出して決めていくのが一般的、この進め方は新鮮な驚きでした!!  

 あっ、ちなみに上の答えは「参加費をしっかり取る事で一部費用を賄う」 でした。

 「イベントの中身を充実させる」のが最も大事なんだと気が引き締まりました。

(3)スポンサー探し(22年3~5月)

これも日本では重要な要素、でもこちらでは「Megumi宜しく」の一言。

  目標額もなく「どうしたら良いんだろう?」とまず途方にくれてしまいました。

  ただ地盤もカバンもない私ができるのは、柔道界でのネットワークとシカゴ日系企業へのお願い回りだけ。

得意の開き直りでロンドン五輪銅メダリストのMarti Malloyにクリニックの講師を頼んでみると「Megumiなら何でも協力するよ」と快諾!!

スポンサーに関してはほぼ飛び込みで数十社にお声掛けし、結果13社の皆様が助けて下さる事になりました~!!

そんな中でもシカゴNo.1日本料理店の「Daruma」様から「300食の日本食弁当無償提供」には、驚きと共にその心意気に涙が出そうになりました~!!

「為せば成る」 

  この活動で、まずTohkonの皆さんに認めてもらえたのが最初の自信になりました。 

   

私の社会人の師であり心の友、レストラン「Daruma」オーナーの松田(ツネ)さん(あっち側の方ではありません、念のため)

これが300食のお弁当!!
朝5:30~、お店総出で作って下さいました~!!

さすがエンターテインメントの国アメリカ、チラシやネットでの案内など、メンバーの中にいるデザイナーやIT関係者が片手間でさっと作り上げる手腕は

さすが・・・。私はできたものを見て「Great!!」と言うのが精一杯・・・。

GKJNが初めてUSで世に出たチラシ!!
簡素ですが一生の記念です!!

子供たちが受け取る金・銀・銅メダル!!
こんなセンスあるメダルをさっと作ってしまうのが、やっぱりUSAのすごいところ!!

(5)直前準備(22年6月3日) 

とにかくこれがすごい!! 畳・機材・物資の調達・輸送・搬入からセットアップまで全てTohkonの保護者・友人・柔道家のボランティアでやるのです!!(総勢約50名)

 畳は隣州のインディアナ州より4hかけてトレーラーで輸送、そして何よりも全米から30名の審判員が手弁当で駆けつける徹底ぶり!!

 このボランティア精神が社会に完全に根付いているのがアメリカの強さなんだと、主催者として参加して心から思った感想です。

 (それにしても前日フルでの力仕事は本当にキツかった~!!)

全員汗だくになっての会場設営、いつも用意された試合場で闘ってきた私には新鮮な驚きと感動でした!!

この誇り高き集団(審判団)が全米から集結!!ボランティアと言うには気高すぎます!!

2.そしてGKJN Cup当日!!(2022年6月5日)

この写真の数々で言葉は要らないでしょう!!

GKJNそして私自身初の、日本の団体によるアメリカでのアメリカの子供たちを対象にしたスポーツイベントは、2日間で保護者・ボランティア・スタッフ合わせのべ800人(GKJN Cupは約300名)に参加頂き、皆さんを最高の笑顔にして無事幕を閉じました!!

当日の様子は以下のリンク(GKJNホームページ)から記録映像(約6分)でご覧になれます。是非1度見て頂ければ幸いです。

次回はその後、2024年6月に『第2回GKJN Cup』を開催するまでの挑戦&USでのもがき(英語で「Struggle(ストラグル)」と言います。

この言葉、アメリカの方に1番響くのでよく使ったなぁ~・・・)を報告しますね。

やっと時間が追いついてきました~!!