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【第6回】『海外で柔道を教える』言うとやるのは大違い!! ~USでの柔道指導は戸惑い・挫折・でも刺激の連続!!~

USの生活セットアップも終わり、病院のER(緊急救命室)も経験(!?前号参照)、

いよいよ念願の道場指導が始まりました~!!と言ってもやっぱりUSは違ってた~!!

道場オーナーDoug先生(御年60ウン歳、未だ現役で戦う指導者です!!)の期待は高く、「Megumi、これ」と渡されたのが道場のキー(Doug夫妻しか持っていないモノ)!!

「えっ?まだいつ何をやるかも分かっていないのに・・・」

「Megumiは火・木・土のジュニアとCubby(児童)クラスは毎週、そしてたまには月・水・土の大人の基礎クラスやシニアクラスにも入って!!」

「えっ、ちょっと待って、私、慣れるまではシカゴのダウンタウンやNBA・MLBなど素のアメリカ生活も体験したいのに・・・」

「あっ、そうそう。Tohkon Judo Academyの役員(Board Member)にも入ってもらうから・・・、肩書はジュニアヘッドコーチでいい?」

「ん?それって何・・・?」『おしゃれなシカゴのUSライフ・・・、それはどこ???』

まだ土地勘も自宅と道場往復(片道40km)の運転さえままならない(現役時代は原則運転禁止でペーパードライバー!!)ままに全てが決められ、現役時代より日々に追われるジェットコースターの日々が始まりました。

「通い始めた道場、国旗は通う生徒の出身国で、全部で20数か国!!」

「ちゃんとやってるように見えますが、90%が身振り手振り!!それでも伝わらな~い!!」

「こんなマッチョが本気で私を倒そうと向かってきます。オラオラ、階級あるやろうが~!!こっちは女子やぞ~!!笑」

総勢約200名(うち先生は約20名)の中に日本人は皆無、これが地元道場の現実で

もちろん日本語は通じません!! 

「Megumi先生、何言ってるか分からな~い!!」と6歳の可愛いキッズにけげんな顔で見つめられ、「う~ん、どう言ったら伝わるか・・・」と心で泣きながら、愛想笑いを返す日々・・・。

当然ながら何億円(何十億円!?)の契約で来ているメジャーリーガーと違って通訳なんかいないし、だからなけなしの口座からおカネを盗られる事もありません!!(笑)

毎回話す内容を全部紙に書き、授業を中断させながらもたどたどしい英語で伝えながら

1人外人の稽古を続ける事3ケ月、少しずつ生徒にも私にも変化が・・・。

「Noise(雑音)がLanguage(言語)に変わってきた~!!」

そうなんです、生徒も私も「ゆっくり話すと通じるんだ~!!」と言う事に気付き始めたのです!!

海外で挑戦するのに「言葉」の壁があるのは分かっていました。

ただやっぱりそれを乗り越えるベースは信頼関係。毎週毎週通ってくる私に、子供たちも送り迎えの保護者の皆さんも本当に温かく「Megumi元気?」「何でも困った事があったら言ってね」(でも最初は困った事さえ伝えられない・・・)と毎回声を掛けてくれ、私が何とか馴染めるよう皆が必死に受け入れようとしてくれました。

もしこれがなかったら私は最初の数か月でしっぽを巻いて帰国していたでしょう!!

(実際にその後何人かの相談を受けましたが、結局あきらめて帰国される方が大半でした・・・)

  企業の駐在員の皆さんや「外国でイチからやりたい」と思って挑戦する方は、やはり最初は語学教室に通ったりしっかり準備されますが、アスリートは人生の全てを賭けて現役時代は競技に集中し、またその世界でそれなりになるとプライドも身に付いてしまうため、セカンドライフでまた「イチから」となるとなかなかハードルが高くなるのが現実です。(私自身がそうでした・・・)

ただ柔道に限らず、トップを経験したアスリートの皆さんで「引退後は海外で自分のスキルを生かして社会に役立ちたい」と思っている方が非常に多いのも事実。

言葉だけでなく、ビザ(滞在許可)・おカネ・スキル・ネットワークなど様々な壁があり、私自身今でももがいていますが、

「アスリートのセカンドライフを、どう海外で輝かせるか?」

私自身の失敗の経験も生かして、GKJNのライフワークとして取り組んでいきたいと思っています。

 そんなこんなで「Megumiに来て欲しい」といくつかの道場や、US柔道連盟の合同キャンプ等から誘いが来るようになり、格好良く言うと全米行脚、実際は「ドサ回り」を始めてみると・・・、そこには「柔道」とは全く違う「Judo」が存在していました~!!

「あかん、日本の指導者の気持ちでやっていたらここでは相手にされない・・・」

それについてはまた次号で報告しますね~!!

「これで週4回、毎回約80km走行。どれだけ運転中、涙にくれたか・・・。
そのおかげでスピード違反(カメラ)で捕まった回数も数知れず・・・。罰金返せ~!!」

「英語ができなかった頃の最高の友、アランサ。いつも飛び込んできてくれるこの笑顔が最大のモチベーションでした!!」

『苦労だけではありません。NBAシカゴブルズの試合で、この写真が「その日のベストファン」として紹介されました~!!今でもバスケット観戦は最大の趣味です!!」

「この全員が私の恩人であり最高の仲間です。
彼らが居る限り、どんな苦労があっても私は夢を追い続けられます!!」