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【第2回】思いと現実は大違い!!~遠いアメリカ滞在の道(ビザ・保証人・スポンサー)~

さて2019年11月の講道館杯で約20年の現役最後の試合を悔いなく終え、

「さぁアメリカで柔道指導だ~」と思っても何から手を付けて良いか全く分かりません。

ちょうどその頃、所属企業でシカゴに道場を建てる話があり、柔道指導担当として派遣させてもらえる可能性もあると聞いていましたが、そんな甘い話は即打ち砕かれます。

年末最終日、柔道部を所管する人事部の方に呼ばれ「道場の話はなくなり会社からビザサポートもできない」と一撃で奈落に落とされました。

その時は試合で負けてもめったに泣かなかったのに、溜池から六本木までの都バスで涙を流したのは今も忘れない屈辱(と言うより考えが甘かった自分に腹が立った)の記憶です。

あるのはなけなしの数百万円の貯金とガッツのみ!!

年が明け、ショックも収まり 『セカンドライフはいつ切られるか分からない企業に頼らず、自分でやってやろう!!』 と決心、2020年3月、現役引退と共に9年間所属した企業を退社し、同時にアメリカ渡航には何が必要かと調べはじめました。

最初の関門は「入国ビザ」なるものが必須との事。ただアメリカは友好国28ケ国に対しビザ免除プログラム(ESTA)で滞在できることを知り、当時コロナの最中だった2020年4月から3ヶ月毎にアメリカと日本を行き来する生活が始まりました。

アメリカの拠点は、シカゴ 『Tohkon Judo Academy』 

2018・19年のシカゴ少年少女柔道大会を仕切って下さった道場組織です。

そのownerのDoug Tono氏との出会いから週4回 道場に通い、柔道の指導方法を学ばせてもらいつつ、空いている時間にシカゴの企業の方々にビザサポートやアメリカ生活のアドバイスを頂くなど、コロナの最中にも積極的に活動していました。

私が通うシカゴTohkon Judo Academy!! 20数ケ国の出身者200名の大所帯です。

USでの師匠で道場オーナのDoug Tono氏。これで御年60歳超え!!

コロナ規制が緩和された時の道場での一コマ。一緒にやるのが1番です。

コロナ禍で、皆が見ている右のTVに向けてのZoomレッスン。やはり物足りない!?

お会いする皆さんとても温かく応援はしてくれるものの『ビザは自分でなんとかするもの』との日本とは違うシビアさを感じ、ここで初めて「バック(所属)なしでやるって大変かも!?」と分かってももう後戻りできません。

ESTA(ビザ免除プログラム)は収入を得る事ができません。また、正規のビザ(=滞在許可)がないと携帯も買えなければクレジットカードも作れず自分の名前で部屋も借りられない。なけなしの貯金を切り崩しての生活で将来どうなるかの不安もありました。

そんな中、ESTAも1回最大3ヶ月・年間計182日滞在できると聞き(これがそもそも間違いだった~!!)

何となくUSライフが過ごせていて日々は楽しい。

そんな持ち前のポジティブさ(能天気さ?)と楽天的な性格のおかげで、何回目かのESTAでの入国となる2021年4月に一生忘れない最大の試練が・・・、詳しくは次号で・・・。

このアパートの5FがUSライフ最初の住み家でした!!

車が必須のUSで、ローンも使えず最初に買った車。今でも乗ってます!!

最初に住んだ町アーリントンハイツ。今でも大好きな町です!!